ニキビ根本治療奮闘記

20年以上ニキビと格闘し続けて見つけた治療法や気づいたことを書きます。高額な治療法に手を出す前に読んでみてください。なお、当ブログをご覧になった事により発生した損害等に関して、管理人は一切責任を負いませんのでご注意ください。

ニキビ根本治療に漢方:実験編

風邪の引き始めに漢方で助けられて以来、私はニキビ根治のために漢方の力を借りたいと思うようになりました。とは言え、評判の漢方診療所に通った経験はあり、その時にはニキビは治らなかったので、簡単に飛びつけるものではありませんでした。

著名なニキビ専門のお医者さんにかかったこともありました。一年以上通ったと思いますが、治らなかったのです。確かに良くなったのですが、根治への道が見えず、また、いつも混んでいて1時間以上診察のために待つのに、実際の診察は顔をちらっと見てカルテの顔の絵に状態を書き込んですぐに終わり。治療について質問できる雰囲気ではありませんでした。また、オリジナルの基礎化粧品や並行して経営しているエステを勧められ、何度か試してもみましたが、大した効果は得られず、診療所にもだんだんと足が遠のき、最終的には通うのを辞めてしまいました。ブログを見る限りでは、治療法も化粧品開発にもとても研究熱心で、日本のニキビ治療の第一人者という印象があったので、とても残念でした。

そんなことがあったので、ニキビ治療に関して、お医者さん全体への不信がありました。結局誰も直せなかったから、そんな諦念があったのです。

すぐに漢方薬局・診療所を訪ねる代わりに、私は、インターネットリサーチを始めました。どんな漢方薬がニキビ治療に効果があるのか、ついでに、どこかに治してくれそうな漢方のお医者さんはあるか、、、。

そしていくつかあがってきた漢方薬をドラッグストア(処方箋なし)で買って、飲んでみることにしました。

最初に飲んでみたのは「芍薬甘草湯」でした。ニキビ治療のための漢方ではないのですが、ホルモンバランスが関与するニキビに効くという情報があったので選びました。これが驚きで、明らかな効果がみられました。抗生物質で抑えきれないニキビがある程度落ち着いたのです。

しかしながら、芍薬甘草湯は甘草が多量に含まれる等の理由から「頓服」用(一時的な服用にとどめる必要があるもの)として指定されており、効果はあるけれども長く続けて飲むものではないと知りました。薬局で箱を購入しようとした時、おじいちゃんのキャッシャーさんに訝しげに聞かれました。「何のために買うの?」どうせニキビ治療と言っても信じてもらえないので、とっさにこの漢方の用途として有名な「こむら返り用です。登山に持っていくので、、、。」と答えたら売ってもらえました。

その他にも「十味排毒湯」や婦人科の問題の場合を考えて「五苓散」+「小柴胡湯」で柴苓湯を作ってみたり、「桂枝茯苓丸」や「薏苡仁」を飲んだり(これは気休めですが)しましたが、芍薬甘草湯ほどの効果はみられず、

自己流もそろそろ終わりかな、、、、と思うようになりました。

余談ですが、そんな調査、実験を重ねている間にも、抗生物質をもらいに皮膚科には通っていました。しかしながら、好転どころか後退している肌の状態を見て、先生は遠慮がちに、

「ちゃんと寝ていますか?」と聞きました。この時、私は、ふと、長いこと胸にしまっていた本音を言ってしまえ、という気になり、

「もうずっとこうなんです。生活改善では治らないんです。」と答えました。治療のために通っているのに、治らないって分かっている。抗生物質だけもらえればいい、というのはお医者さんに対して失礼なことなので、言いにくいことだったのですが、先生は同情してくださったようで、

「漢方は少し効きます」という私の言葉に、「漢方薬を出しましょうか」と答えてくださいました。「たまに漢方も出すことがあります」と、分厚い漢方辞典のようなものを出していくつかの項目を読み、桂枝茯苓丸と十味排毒湯が処方されました。流石に芍薬甘草湯はニキビの適用ではなく、処方ができないようでした。

今振り返ると、この処方は決して的外れではなかったのですが、しばらく服用しても、改善は見られませんでした。

相変わらず、芍薬甘草湯は手放せない、でも、危険。あらためて、自己流もこれまでかなあ、と思いました。

続く